紙厚③(終)

先日発生した福島県沖を震源とする大きな地震の影響で
現在も一部火力発電施設の稼働が停止しています。
これによって東京電力管内、東北電力管内では昨日今日の寒さもあり
電力使用量が高く節電の呼びかけがされています。
エアコンの設定温度を控えめにする等、体調に影響のない範囲で節電しています。
これだけ大きな地震が発生するとその後に様々な影響が出ますね。
日頃の備えはやはり大切だということを改めて認識しています。
ここまでポスティングに適した紙厚のお話をしてきました。
今回は最終回として昨今多く利用されているネット印刷について
簡単に触れたいと思います。
名古屋ポストサービスにポスティングのご依頼をされるクライアント様の中でも
最近はネット印刷のご利用をされて配送先を
名古屋ポストサービスにされる事が多々あります。
テレビCM等でも広く宣伝されており、実際にコスト面でも有利なものでもあるため、
多く利用されているということも頷けます。
 
ネット印刷とポスティングチラシ
このネット印刷において標準として利用されている紙厚は
斤量73kgや斤量90kgの中厚紙と言われるものが主流となっています。
A4サイズで納品されるチラシは化粧断ちもされており、
70kg代~90kg代であることからほぼ裏が透けず印刷物の見栄えも良いのです。
ポスティングで配布するチラシはA4サイズ中厚のものが主流になってきています。
何故ネット印刷はデフォルトで中厚紙の受注になるかというと、
憶測になってしまいますがこの様な考えかと思います。
ネット印刷のA4サイズチラシでは基本的に色校正がありません。
さらには1000枚とか5000枚~万単位で様々なチラシを同時に受注します。
少ない枚数の受注では、一つの版に別々なデザインのA4を張り付けることで
コストを抑える。
この様な形式だと印刷の段階で全部のデザインの色や写真が
綺麗に出るように調節はしていないと思われます。
言い方を変えるとあくまで平均的にきれいに出る調整しかしないと言いますか、
できないのではないかと思います。
この場合に裏の写真が透けてしまう折込広告用の薄紙をデフォルトで使うと、
電子入稿で色校正なしだと品質クレームなってしまうのではないかと考えます。
ネット印刷は印刷の知識があまりない方でもプリンターでの出力と同じ様に、
気軽に発注出来るのが特徴です。
つまりポスティングを初めて行う場合でもそのチラシ印刷が
簡単にできていまうということになります。
受注する側が予め紙厚が原因の印刷クオリティの劣化をさせない様に
事前に中厚紙の受注をデフォルトとして品質を確保しているのではないかと思います。
 
ポスティング用チラシの最適な厚さは?
名古屋ポストサービスをはじめとするポスティング会社は
それぞれ1枚単位でポスティングのチラシを扱うので、
B4サイズの場合、印刷物の体裁として美観対面が整う厚さは、
経験上斤量64kg以上あるといいのではないかと思います。
A4サイズの場合は70kg以上あると最適かと思います。
その出来栄えは明るいところで確認するとその品質がよくわかります。
 
ここまで紙厚に関してお話してきました。
名古屋ポストサービスでもこれまで様々な厚さのチラシをポスティングしてきましたが、
やはり印刷コストの面だけを重視してしまうとなかなかポスティングで伝えたい告知等が
伝わらず結果単なる無駄なコストをかけただけになる懸念があります。
名古屋ポストサービスでのポスティングチラシの紙厚は概ねB4サイズ70kg程度、
A4サイズで73kg以上を提案しています。
ぜひ、参考にされてみて下さい。