目線の4つの法則
ポスティングなどに使用するチラシをデザインする際、
やっと完成したと思ってそのチラシを見渡すと「ダサい」と感じたり、
「結局何を伝えようとしているのかわからなくなった」
なんて感じることありませんか?
今回はポスティングなどのチラシを消費者が読むとき、
その目線はどの様に動くのかについて改めて考えたいと思います。
目線には以下の4つの法則(法則とうか、基本的な動きと考えられるもの)が
あると言われています。
1. Zの法則
2. タテ型レイアウトの法則
3. ジャンプ率の法則
4. 近接の法則
これらについて考えてみます。
「Zの法則」
これは最もよく考えられる法則になります。
紙媒体における基本の法則として、人の目線は左上から右上、左下、右下
といった様にZ型に流れます。
ヨコ型のチラシや雑誌における基本のレイアウトで、
これをベースに紙面を組むと良いと考えられています。
「タテ型レイアウトの法則」
これは日本人の目線特有のレイアウトで、
縦文字を使う場合は右から左へと視線が流れます。
このときは右上から右下、左上、左下、と、Zを倒したような視線の動きが出てきます。
日本語というものは縦にも流れるという世界でもまれな特性を持っていることから、
日本人は「縦に流れる構図」にも慣れ親しんでいます。
身近な例が電車の中吊り広告です。
女性誌の見出しとかがずらっと並んでいるのをよく見ると思います。
「ジャンプ率の法則」
人の目線は大体が「大きいもの」から「小さいもの」へ移動します。
このサイズの大幅な変化を「ジャンプ率」といい、写真のサイズ、フォントのサイズ、
あるいはその他紙面にある素材すべてに当てはめて考えることができます。
一般的にジャンプ率が高いと躍動感が出て、低いと落ち着きを表すと考えられています。
写真の中に移っている被写体にもジャンプ率は存在し、
よりジャンプ率が高い写真はやはり躍動感があると感じられる場合が多いと思います。
ただ、「大きい」×「大きい」のジャンプ率は無いと考えられています。
当然、「小さい」×「小さい」のジャンプ率もありません。
躍動感が出たり、目立ったりするのはあくまでジャンプ率が大きいからであって、
何でもかんでも大きくすればとりあえず目立つ、ということではありません。
逆にパーツが大きすぎて読まれない、ということも十分にあり得ます。
小さくしておけばおしゃれじゃないか、ということもありません。
小さすぎる文字は文字としての役割を果たさず、読まれないだけとなってしまうのです。
「近接の法則」
ジャンプ率がゼロ、というのは悪い事ばかりではありません。
「同じ大きさ」「同じ様な色」「同じ様なレイアウト」は、
並べられると自然と次のものへと視線を流してくれる役割を持つこともあります。
グリッドなどが使われたデザインがすっきりとしていて見やすいのは、
この性質を利用しているからと考えられています。
これらタテ型レイアウト4つの要素を無視してレイアウトをすると、
ダサいチラシやパンフレットができあがってしまいます。
その様な「ダサい」チラシをポスティングしたとしてもその反響は
なかなか期待できません。
言い方を変えれば、これらを意識してチラシのデザインを考えるとその効果は
期待できるものになると考えられます。
そのポスティングですが、効果的かつ効率よくポスティングすることも重要になります。
名古屋ポストサービスはポスティングを主な生業としている会社ですが、
ただ単にポスティングを行うわけではなく、ポスティングするチラシのデザイン、
配布効率などのご相談も承っております。